Course Of ORIX 3

中村監督で2006年スタート
 仰木さんの死でオリックスの監督がまた変わりました。次の監督はGMを務
めていた中村勝広氏。95年阪神で監督をやって以来11年ぶりの監督復帰で
した。仰木さんが「GMしかおらんから頼む」ということで監督就任。
 2年間GMとしてチームを見続けてきただけに期待されての就任でした。

悔しさを胸に好調なスタート
 開幕は2年連続で所沢での西武戦でした。オープン戦は打てない、守れない
の連続で最下位に終わったオリックスですが、シーズンに入ると「今年のオリッ
クスは違う!」というような試合を見せてくれました。正直言うとスタメンに元BW
戦士の名前がないとテンションの低かった私でしたが、そんなことは関係なくな
りました。
 チームは交流戦が始まるまで貯金生活と波に乗るかと思われましたが・・・

故障者続出のオリックス 成績も下降
 好調な走り出しをするバファローズに悲劇が襲います。5月6日。今江の放っ
た打球を平野がフェンスに激突しながらもキャッチ。顔面から激突したこのプレ
ー。映像を見ると鳥肌が立ちました。平野は戦線離脱。他にも後藤と阿部がホ
ームでのクロスプレーで故障。中村、清原も故障し、主力が次々と故障してい
き、それに比例して成績も下降していきます。
 投手陣でも光原、セラフィニ、大久保、菊地原など満足に活躍できない選手
が多く、悔しいシーズンでした。

若手選手の活躍
 主力が故障する中、若手選手の活躍もありました。中でも京産大から入った
平野佳寿投手。関西大学リーグで次々と記録を更新した本格派です。その平野
が実力を見せ付けます。前半だけで6勝。完投、完封も多く平野が先発するとき
は中継ぎ投手がお休みといった感じで投げまくりました。
 後半はその疲れが出たのかわずかに1勝。新人王争いでも日本ハム・八木に
敗れてしまいました。
 他にもルパンの愛称の俊足・森山、相川がやっと開花したり、監督のせいであ
まり出場機会がありませんでしたが(苦笑)、若手選手が着々と進化を遂げてい
るのが見えました。

一つのチームになりました
 8月にBクラスが決定し、5位という結果でシーズンが終わりました。私自身「合
併した」ということを忘れさせるほどにオリックス・バファローズを応援していまし
た。旧ブルーウェーブ、旧近鉄そんなことを意識せず、どんな選手が活躍しても
同じように応援できるようになりました。
 5位という成績で終わったことはすごく悔しいですが、合併というハンディを乗り
越えてプレーしてファンに感動を与えてくれた選手達。このことを考えると成績な
ど関係なしに「一年間ご苦労様」という気持ちになります。
 全国区にあまり知られていないオリックス。ファンが少ないオリックス。合併と
いうとても複雑なエピソードがあるオリックス。そんなチームが私は大好きです。
真紅と蒼の魂を炎と燃やして攻めていき、いつか優勝できるように精一杯応援
していきたいです。